炭酸ガスセンサ


<ガス濃度計測の現状>
 窒素酸化物(NOx:NO, NO2)は、酸性雨や光化学スモッグの原因ガスとして知られています。NOxは、人体にとっても非常に有害な物質であり、日本における安全基準値は、40〜60ppb(10億分の一の濃度)以下と定められています。一般に、大気中のNOx濃度は、化学ルミネッセンスや赤外吸収を利用した分光装置を用いて計測されています。しかしながら、これらの装置は高価であるだけでなく、サンプル採取やメンテナンスが大変面倒であるため、汎用の計測機器としての利用には向きません。
<固体電解質ガスセンサ>
 上記の装置とは対照的に、固体電解質ガスセンサは、高感度、応答性、長期作動安定性に優れ、しかも低価格でメンテナンスフリーという大きな利点があります。

<NO2ガスによる人体への影響>
 一酸化窒素(NO)自身は、人体への影響は極めて小さいのですが、大気中で酸化されて二酸化窒素(NO2)になります。NO2は、肺炎等を引き起こすため、40ppb程度に維持するように義務付けられています。
[ ppb:10億分の1]

<NO2センサの応用>
(1)室内環境の監視
 最近、石油ストーブから発生するNOxが問題視されています。石油ストーブを使用中に、室内を閉め切って就寝した場合、長時間劣悪な環境中で過ごすことになります。そこで、換気システムと連動させるなどして、室内空気質を制御する必要があります。
(2)車内環境における健康維持
 最近、ディーゼル車の排気ガスによる人体への悪影響が問題視されています。トンネル内で、ディーゼル車の後方を追走する場合、排出されたNOxを感知し、ダンパーと連動させて外気導入から内気循環へシステムを切り替え、車内の人の健康を維持する試みがなされています。さらに、CO2センサと組合わせれば、さらに快適な環境を維持できると考えられます。